もっこりん

’いつも駅で見かける、制服姿の真白（ましろ）。 話したこともないのに、ある日、突然声をかけられた。 「毎朝、同じ電車ですよね。…気づいてました？」 人懐っこい笑顔。けれど目だけはどこか試すようで、心がざわつく。 何気ない会話のはずが、降りる駅が近づくにつれ、空気が変わっていく。 「…もうちょっとだけ、一緒にいたいなって思ったら…変ですか？」 制服… 続きを読む▶▶ 発売日 : 2025-12-02

’文化祭前日、誰もいない教室で、幼なじみの優花がそっと言った。 「ねぇ…ちょっとだけ、見てくれる？」 ふざけ半分で始めたコスプレ。だけど、着替えて出てきた彼女は――いつもと違った。 「どう？…お兄ちゃんみたいに何でも言えるって思ってたけど、今の顔…ちょっとズルいよ」 近づくたび、視線も、空気も変わっていく。 「冗談でも…こんな格好、見せるの、あな… 続きを読む▶▶ 発売日 : 2025-12-01

’「蓮さんの家で、雨宿り…だめ、ですか？」 断れるはずもなく、ずぶ濡れのまま招き入れた。 制服が肌に貼りついて、目をそらすのもぎこちない。 そんな蓮に、葵は悪戯っぽく笑った。 「…蓮さんって、やっぱり私のこと見てたよね？」 近づくたびに、息が絡まる。 濡れた髪を絞る仕草さえ、挑発のように映った。 「安心して。…誰にも言わないから」 部屋に響くの… 続きを読む▶▶ 発売日 : 2025-11-20収

’地味で陰気――それが周囲の僕への評価だった。 でも、僕には‘秘密のツール’がある。 人の心を読める、ただそれだけの力で、世界の見え方は一変する。 「次は…沙月（さつき）だ」 学園のマドンナ。 表では皆の憧れ、でも心の奥には傲慢と欲望が渦巻いていた。 僕は、彼女の‘裏側’をひとつずつ引きずり出していく。 視線、態度、言葉――すべてが変わるその瞬間に… 続きを読む▶▶ 発売日 : 2025-11-0

’誰もいない夏休みのプール。 偶然ふたりきりになったのは、クラスのマドンナ・遥。 濡れた髪が肌に貼りつき、透けた制服の下に浮かぶ輪郭。 彼女は一歩ずつ近づいてきて、小さく笑った。 「ねえ、今日くらい…いいでしょ？」 真昼の静寂と、誰もいないプール。 すれ違ってきた関係が、少しだけ形を変える瞬間。 ―水の音にかき消される、淡く危険な夏の約束。’ … 続きの画像はこちら 発売日 : 2025-10-1